噛み合わせ治療/顎関節症
噛み合わせ治療/顎関節症
歯が痛くなったり、歯がグラグラしたり、歯を抜く必要があると言われたりする主な原因は、むし歯と歯周病と思われがちですが、それ以外にも大きな原因があることをご存知でしょうか。それが、「噛み合わせ」です。
今までの歯科治療では痛いところの痛みをとったり、今困っている歯の悩みに答えることが求められてきました。
ところが、むし歯に悩む人は統計上では年々減少傾向をたどり、今後はむし歯に悩む人の数が極端に少なくなるのではと言われています。
そのため人生100年時代を生き抜くには、20歳で生え揃う永久歯を80年間使用することが必要です。
行き当たりばったりの噛み合わせ治療ではその維持が難しく必ず理論が必要になります。当院の咬合治療は、世界に数多ある咬合理論の中でもP.E.Dawson先生が提唱されたDawson理論に基づいて治療を行います。
口の中の環境や状態は人それぞれです。良い結果を導くにはそのための計画が必要です。 当院では、必ず皆様一人一人に合わせた治療計画の立案を提案し提供するようにしております。
「これまで気になっていたけど、その理由が分からなかった」そのようなお悩みを解決するためにオーダーメイドで立てた治療計画をご提案させていただきます。
当院では必ず口腔内の診査・診断を行いそれに基づいた治療計画の立案を一人ひとりに対して行います。
1
口腔内の資料採得(模型採得・診断用写真撮影)
症例によりますが2、3週間時間をいただきます
2
診断結果の説明、治療方針の決定
咬合器上で治療した結果をお見せして、必要な治療期間・治療費をお伝えします
3
口腔内でプロトタイプの作成・試運転
最終補綴へ移行して問題がないかのチェック
4
最終補綴治療
これらの結果を受けて口腔内全体を俯瞰して一つの単位として治療をすることが、本来の噛み合わせ治療です。
長期にわたって安定する口腔内をつくるための治療を提供できることが当院の大きな特徴です。
毎日の楽しい食生活を実現するためには、食べたいものを美味しく噛めるということが必要になります。しかし多くの方が少なからず噛み合わせに問題を抱えています。症状が出て困っているか、今のところ何も症状が出ないで困っていないかの差であると言えます。
昨今のマウスピース矯正の影響で見た目のうえでの歯並びは治っているように見えても、噛み合わせの観点から見るともう少し追加で治療が必要と思われるケースは多く存在しています。
噛み合わせが悪いと単純にものが噛めないだけではなく、顎関節症や一見関係のなさそうなアルツハイマー病に致るまで身体に不調を引き起こします。
これらに挙げた症状を感じることがあれば、ひょっとしたら一本一本の歯の問題だけではなく、噛み合わせ全体の問題を抱えているかもしれません。
噛み合わせのトラブルは他の歯の病気と同じく自然に治ることはありません。
その症状は見えるようになったり、また一時的に見えなくなったりしながら徐々に進行していきます。そのため適切な治療計画の下、治療を行うことが必要なのです。
治療の計画によって治療方法は変わりますが、当院で行う噛み合わせ治療の大きな方法は4種類です。
1〜3の方法は日常的に行われる噛み合わせ治療の方法ですが、4の方法に関しては外科処置の中でも大きな治療になるため、提携の大学病院へ紹介を行うことになります。
噛み合わせ治療は、患者さんの歯と顎の関係を正常に調整し、適切な咬み合わせを確立するための歯科治療です。これには歯を削ったり、被せ物を作成したりすることで咬み合わせを調整する方法が含まれます。顎関節症や歯の摩耗、歯並びの不正など、咬み合わせに関連するさまざまな問題に対処するために行われます。
咬み合わせが悪くなる原因は多岐にわたりますが、主な要因には以下があります
これらの要因が組み合わさることで、咬み合わせが不均等になり、さまざまなお口の中の問題が引き起こされる可能性があります。
多くの場合はその症状は顎関節の異常として現れることが多いです。一般的には顎関節症と呼ばれています。詳しくは顎関節症の部分で解説したいと思います。
しかしもっと早く異常が見られるところがあります。それは皆様の歯、特に下の前歯です。
実はこのように歯がすり減っている部分も噛み合わせの影響なのです。 このまま放置しておくと、当然歯がどんどん削れていってしまいしみたり、痛んだりしていきます。
そのような不安定の兆候を早めに捉えて治しておくことが歯・噛み合わせを長期で安定させる大きなポイントになると言えます。
顎関節症とは、一般的には「口を大きく開けられない」「開け閉めすると痛む」「カクカクと音が鳴る」などの症状が現れることをいいます。
このよく耳にする顎関節症は実は先に述べた「噛み合わせ」と大きく関係していることがほとんどです。
その原因は様々で特定することは簡単ではありませんが、その症状は段階によってその重症度が分類されています。
その症状は一時的に治ったように思えても、適切な治療を受けない限りはやはり少しずつ進行していきます。
悪化すると肩こりや偏頭痛など、全身にも影響が顕著に見られるようになることがあります。
症状が軽いうちに対処できるよう、お早めにご相談ください。
あごの痛みは顎関節周囲に炎症がある場合や咀嚼筋の障害などが原因です。そしてそのほとんどは無意識下(夜間)に起こっています。
顎関節内部の関節円板(顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織)がずれて、関節の動きを妨げている場合や、咀嚼筋の痛みであごが動かせない場合があります。
顎関節内部の関節円板(顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織)がずれていると、あごを動かした際に引っかかって音がしたり、顎関節を構成している骨の形が変化して音がすることがあります。
スプリント(マウスピース)による治療
夜間睡眠時に上の歯にスプリントと呼ばれるマウスピースを装着する方法です。生体が本来持っている噛むべき顎の位置と、歯による誘導を受けた噛める位置にはズレが生じている方がほとんどです。そのズレている位置を修正すべく、全ての歯が正しい位置で接触するように調整したマウスピースを使用して治療を行います。
噛み合わせ治療
スプリントを使った治療を行い急性の症状(痛みや開口制限など)が取れてからはスプリントを使用していない時でも良い状態が維持できるように実際に口腔内での治療へ移行します。
大まかな流れは先の述べた噛み合わせ治療の流れに準じます。